親指の付け根が痛い原因は母指CM関節症かも|瓶のふたが開かない方へ|熊本市東区の整形外科が解説

「瓶のふたが開けにくい」
「ペットボトルを持つと親指の付け根が痛い」
「タオルを絞る動作がつらい」

その症状、母指CM関節症かもしれません。

母指CM関節症は、親指の付け根にある関節の軟骨がすり減り、炎症を起こすことで痛みが出る疾患です。
特に40〜60代以降の女性に多く、日常生活に大きな影響を与えます。

しかし、

「年齢のせいだから仕方ない」

と我慢している方が非常に多い疾患でもあります。

早期に適切な診断と治療を行うことで、痛みを軽減し、日常生活を楽にできる可能性があります。

この記事では、

▶ 母指CM関節症の原因
▶ 症状チェック
▶ エコー(超音波)検査の重要性
▶ 治療法
▶ 注射や動注療法について

を、整形外科専門医がわかりやすく解説します。


母指CM関節症とは?

▶ CM関節とは?

CM関節は、親指の付け根にある関節です。

この関節は、

▶ つまむ
▶ 握る
▶ ひねる
▶ 持ち上げる

など、親指の細かい動きに重要な役割を持っています。

親指は手の機能の中でも非常に重要なため、この関節に痛みが出ると日常生活への影響が大きくなります。


▶ なぜ痛みが出るのか?

加齢や繰り返しの負担により、

▶ 軟骨がすり減る
▶ 関節が不安定になる
▶ 炎症が起こる

ことで痛みが出現します。

特に更年期以降の女性では、女性ホルモンの変化により靭帯がゆるみやすくなることが関係すると考えられています。

また、

▶ 手をよく使う仕事
▶ 家事
▶ スマホ操作
▶ パソコン作業

なども負担となります。


こんな症状はありませんか?

▶ 母指CM関節症セルフチェック

▶ 瓶のふたを開けると痛い
▶ ペットボトルのキャップが開けづらい
▶ タオルを絞る動作で痛い
▶ 親指の付け根が腫れている
▶ つまむ動作で痛みが出る
▶ 親指に力が入りにくい
▶ ドアノブを回すのがつらい
▶ フライパンを持つと痛い
▶ 親指を動かすとゴリゴリする

ひとつでも当てはまる場合、母指CM関節症の可能性があります。


レントゲンだけでは「痛みの原因」は分からないことがあります

整形外科ではまずレントゲン検査を行います。

レントゲンでは、

▶ 骨の変形
▶ 関節の隙間
▶ 進行度

を確認できます。

しかし、実際の痛みの原因となる

▶ 炎症
▶ 滑膜の腫れ
▶ 関節包の炎症
▶ 血流増加

はレントゲンでは見えません。

「レントゲンでは軽いと言われたのに痛い」

という方は少なくありません。


エコー(超音波)検査で“今の炎症”を見える化

当院では、母指CM関節症に対してエコー(超音波)検査を積極的に行っています。

▶ エコーで分かること

▶ 炎症の部位

どこに炎症があるのかをリアルタイムに確認できます。


▶ 滑膜肥厚

関節の内側の組織が腫れていないかを確認します。


▶ カラードップラーによる血流評価

炎症が強い部分では血流が増加します。

エコーでは、

「今、炎症が活発なのか」

をリアルタイムで確認できます。


▶ 注射の正確性向上

エコーで確認しながら注射を行うことで、

▶ 正確な部位に
▶ 必要最小限で
▶ 安全に

治療を行うことができます。

▶エコーガイド下治療について


母指CM関節症の治療法

▶ ① 装具療法(サポーター)

CM関節を安定させ、炎症を抑えます。

日常生活での負担軽減に非常に重要です。


▶ ② 生活動作の改善

関節への負担を減らす動作指導を行います。

小さな工夫で痛みが大きく改善することがあります。


▶ ③ 薬物療法

▶ 湿布
▶ 塗り薬
▶ 消炎鎮痛薬

を症状に応じて使用します。


▶ ④ エコーガイド下注射

炎症が強い場合には、エコーを用いて正確に注射を行います。

「注射が怖い」という方も多いですが、

狙った場所に正確に注射できることが、痛み軽減につながります。


▶ ⑤ 動注療法

慢性的な痛みでは、

異常に増えた細い血管(モヤモヤ血管)

が関与している場合があります。

当院では必要に応じて、動注療法も選択肢として提案しています。

従来治療で改善が不十分な方にも、新たな治療の可能性があります。

▶動注療法について


母指CM関節症は「早期治療」が重要です

母指CM関節症は、放置すると徐々に進行することがあります。

痛みをかばうことで、

▶ 手首
▶ 他の指
▶ 肘や肩

に負担が広がることもあります。

しかし、

早期であれば、装具や注射など保存療法で改善するケースも多くあります。


親指の付け根の痛みは、お早めにご相談ください

「まだ我慢できるから」

そう思って受診を遅らせている方は少なくありません。

しかし、

我慢している期間が長いほど、症状が慢性化しやすくなります。

親指の付け根の痛みが続く方、
瓶のふたが開けづらい方は、早めの受診をおすすめします。


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ながみね田村整形外科
熊本市東区 長嶺小学校前

整形外科専門医による診療を行っています。
エコー(超音波)を用いた正確な診断と、装具療法・エコーガイド下注射・リハビリ・動注療法を組み合わせ、原因に基づいた治療を行っています。