頚椎症

症状

首の動きに伴って首から肩、背中にかけて重だるい痛みやこり感が出ます。長時間のデスクワークやスマホ操作で悪化することもあります。

チェックポイント

  • 首を後ろに反らすと痛い
  • 肩や背中のこりが慢性的にある
  • 朝起きたとき首が動かしづらい

原因・病態

加齢や姿勢不良により、首の骨(頚椎)や椎間板が変形し、関節や周囲の筋肉に負担がかかることで炎症が起こります。神経の圧迫を伴わないタイプです。

治療・予防

姿勢指導やストレッチ、温熱療法、牽引療法を行います。長時間同じ姿勢を避け、枕の高さやデスク環境を見直すことも大切です。

頚椎症性神経根症

症状

首から肩、腕、手にかけて痛みやしびれが出ます。首を後ろや横に傾けると症状が強くなることがあります。

チェックポイント

  • 片側の肩や腕がしびれる
  • 手に力が入りにくい
  • 首を後ろや横に傾けると腕の痛みが増す

原因・病態

頚椎の変形や炎症によって、神経根が圧迫されたり刺激されることで起こります。中高年に多くみられる頚椎の変性疾患です。

治療・予防

安静、内服、神経ブロック注射、物理療法などで症状を和らげます。痛みが強い時期は無理なストレッチを避け、枕の高さや姿勢を工夫します。
多くは保存的治療で改善しますが、重度の場合は手術が検討されることもあります。

肩こり

症状

首から肩、背中、腕にかけてのこりやだるさ、頭痛、めまい、吐き気を伴うこともあります。

チェックポイント

  • デスクワーク中に肩が重い
  • 首を回すとゴリゴリする
  • 温めると楽になる

原因・病態

長時間の同じ姿勢やストレスにより、筋肉の緊張と血流低下が起こることが原因です。頚椎症や自律神経の不調が関係することもあります。

治療・予防

温熱療法、ストレッチ、マッサージ、運動療法などで筋肉をほぐします。デスク環境の改善、適度な運動、入浴など日常生活でのケアも重要です。

頚椎捻挫

症状

交通事故や転倒などで首が急に動いたあとに、首や肩の痛み、頭痛、倦怠感などが出ます。数時間~数日後に症状が強くなることもあります。

チェックポイント

  • 事故直後は軽いが、翌日から痛みが増す
  • 首を動かすと痛い
  • 頭痛や吐き気、倦怠感がある

原因・病態

外力により首の筋肉や靭帯、関節包が損傷し、炎症が起こります。神経や自律神経も影響を受けることがあります。

治療・予防

急性期は安静と鎮痛治療、必要に応じて頚椎カラーで固定します。
痛みが落ち着いてきたら、温熱療法やストレッチを段階的に行い、可動域を回復させます。

頚椎偽痛風

(Crowned dens syndrome)

症状

首の後ろから後頭部にかけての強い痛み。発熱や炎症反応上昇(血液検査)が伴う場合もあります。

チェックポイント

  • 首を動かすと後頭部が強く痛む
  • 発熱を伴う
  • 60歳以上

原因・病態

首の第2頚椎歯突起周囲にピロリン酸カルシウムが沈着して炎症を起こす疾患です。偽痛風の一種で、高齢者に多く見られます。

治療・予防

安静、鎮痛薬、消炎薬、場合によっては頚椎カラーを使用します。
数日~数週間で改善します。激しい痛みの割には、比較的治療に良く反応し再発も少ない疾患です。

環軸椎回旋位固定

(AARF)

症状

首を傾けて固定されたような姿勢(斜頸)になり、動かすと痛みが強く出ます。幼児~学童期に多く、寝違えたような症状から始まることがあります。

チェックポイント

  • 首が片側に傾いて動かない
  • 発熱後や軽い外傷後に出現することもある
  • 痛みが強く、頭をまっすぐにできない

原因・病態

感染、外傷、炎症などを契機または自然発症的に、環椎と軸椎の間で回旋固定が起こる状態です。

治療・予防

安静と頚椎カラーでの固定が基本です。早期に治療することで予後は良好です。
保存療法で改善しない場合は入院治療が必要となることがあります。発熱後や軽い外傷後に首が傾いて治らない場合は早めの受診が必要です。