ドゥ・ケルバン腱鞘炎

症状

親指の付け根の痛みや腫れがあり、手首を動かすと痛みが強くなります。タオルを絞る、物をつかむ動作で悪化します。

チェックポイント

  • 親指を動かすと痛む
  • 手首の親指側が腫れている
  • 物を握ると痛む

原因・病態

親指の腱と腱鞘の摩擦や炎症によるものです。育児、手作業、スマホ操作の多い方に発症しやすいです。

治療・予防

安静、湿布、手首サポーターで炎症を抑えます。必要に応じて圧力波治療や注射療法も行います。
ストレッチが予防になります。

ばね指

症状

指の曲げ伸ばしで引っかかる感覚があり、動かすと痛みを伴います。進行すると指がロックして自力で伸ばせなくなることもあります。

チェックポイント

  • 指を曲げ伸ばしすると引っかかる
  • 朝方や動かし始めに痛む
  • 指の付け根が腫れている

原因・病態

指の腱と腱鞘の間で炎症が起きる疾患です。手をよく使う仕事や加齢が関係します。

治療・予防

安静、湿布、手指のストレッチ、注射で改善を図ります。改善ない場合は手術で腱鞘を切開します。
作業負荷を調整することが予防になります。

へバーデン結節

症状

指の第一関節が腫れ、こわばりや痛みを感じます。進行すると関節が変形することがあります。
粘液嚢腫が発生し、指の第一関節周辺に水ぶくれのようなふくらみが見られることもあります。

チェックポイント

  • 指の第一関節が腫れている
  • 動かすと痛む
  • 関節の変形がある

原因・病態

指の末端関節の軟骨が変性し、骨棘が形成されることで痛みや変形が生じます。40代以降の女性に多く、手の使い過ぎ、遺伝的要因も関係します。

治療・予防

安静、湿布、テーピング、装具で痛みを和らげます。関節可動域訓練や軽いストレッチで日常生活動作を維持します。

母指CM関節症

症状

親指の付け根に痛みや腫れがあり、物をつかむ・回す動作で痛みが増します。

チェックポイント

  • ペットボトルのフタを回すと痛む
  • タオルを絞ると痛む
  • 親指の付け根が腫れている

原因・病態

親指の基節骨と手根骨の関節軟骨がすり減り、炎症や痛みが出ます。加齢や使いすぎが主な原因です。

治療・予防

サポーターや湿布、ストレッチで痛みを抑えます。必要に応じて局所注射や衝撃波治療を行います。
日常生活に支障が大きい場合は手術も検討されます。日常生活での使い方の工夫が予防になります。

関節リウマチ

症状

手指の関節が腫れ、朝方にこわばりが強く出ます。進行すると関節変形や機能障害が起こります。

チェックポイント

  • 両手の指が腫れる
  • 朝のこわばりが長い
  • 関節に熱感や痛みがある

原因・病態

自己免疫反応により関節に炎症が起こる疾患です。早期診断・治療が関節破壊の予防に重要です。

治療・予防

薬物治療(抗リウマチ薬)で炎症を抑えます。リハビリで関節可動域と筋力を維持します。
早期治療がQOL維持に重要です。

メノポハンド

症状

40~50代の女性に多くみられ、手指の関節(特に第1関節や第2関節)が痛んだり、腫れたりします。朝のこわばりを感じることもあります。
更年期に伴う女性ホルモンの急激な減少が、関節や腱に影響を及ぼし、痛みやしびれ、こわばりなどの症状が出やすくなると考えられています。産後授乳期の女性にもみられることがあります。

チェックポイント

  • 手の指の関節が痛む・腫れる
  • 朝、手を握りづらい・こわばる
  • 手のしびれがある

原因・病態

女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下することで、関節や腱の潤滑性が失われ、炎症や痛みが起こりやすくなります。
関節リウマチと似た症状を呈することもありますが、血液検査や画像検査で鑑別が可能です。放置するとへバーデン結節やブシャール結節と呼ばれる変形性関節症へ進行することもあります。

治療・予防

痛みや炎症を抑える薬(消炎鎮痛薬)や、エクオール(大豆由来の代謝物で、エストロゲン類似作用がある)の内服などを行います。
リハビリでは、手指の関節可動域を保つストレッチや筋力維持を目的とした運動を行います。
痛みが強い時期は安静を保ちつつ、温熱療法や装具(テーピング、サポーター)の使用が有効です。
早期の診断とケアが、関節変形の進行を防ぐポイントです。

ガングリオン

症状

手首や手の甲にしこりができます。通常は無症状なことが多いです。

チェックポイント

  • 手首や手の甲にしこり
  • 大きくなったり小さくなったりする

原因・病態

関節や腱の膜が突出してできる良性の嚢胞です。原因は不明なことも多く、加齢や使いすぎも関係します。

治療・予防

注射針で穿刺してゼリー状の内容物が吸引できればガングリオンと診断できます。しこりのみで無症状なら放置しても心配ありません。痛みがあったり神経症状がある場合は治療が必要になります。
穿刺しても再発を繰り返す場合は手術を行います。

TFCC損傷 ECU腱鞘炎

症状

手首の小指側に痛みが出ます。手首をひねる・物を持つ動作で悪化します。

チェックポイント

  • 手首の小指側が痛い
  • 手首をひねると痛む
  • スポーツや手作業で悪化

原因・病態

手首の三角線維軟骨複合体(TFCC)の損傷や尺側手根屈筋腱(ECU)が炎症を起こすことで痛みが出ます。
転倒や手首の繰り返し負荷で発症します。

治療・予防

安静、湿布、サポーター、ストレッチ、注射で症状改善を図ります。安静、湿布、サポーター、ストレッチ、注射で症状改善を図ります。
改善ない場合は手術も検討されます。