骨粗鬆症は気づきにくい病気、
だからこそ早期発見が大切です。
骨粗鬆症は、骨の強度や質が低下し、わずかな転倒や衝撃でも骨折しやすくなる病気です。加齢や女性ホルモンの減少、生活習慣などが影響し、特に閉経後の女性に多くみられます。
骨粗鬆症の症状気づきにくい初期サイン
骨粗鬆症は初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、「背が縮んだ」「姿勢が丸くなった」「腰や背中の鈍い痛みが続く」といった変化で初めて気づくことも少なくありません。受診時に“かくれ骨折”が見つかるケースもあります。
放置すると起こりうる骨折リスク
骨粗鬆症を放置すると、転倒による大腿骨骨折や背骨の圧迫骨折など、日常生活に大きな支障をきたす骨折につながる可能性があります。
骨粗鬆症の検査と治療50歳を過ぎたら一度チェックを
早期に検査を行い、適切な治療を開始することで、骨粗鬆症の進行を抑えることが可能です。特に50歳以上の方やリスクのある方は、一度骨の状態を確認することをおすすめします。
こんな方は一度、
骨粗鬆症の検査を
- 更年期・閉経後の方
- 45歳より前に閉経した方
- やせ型の方
- タバコ・お酒の習慣がある
- 骨折を繰り返したことがある
- 親が股関節骨折をしたことがある
- ステロイド薬を3か月以上服用している
- 糖尿病や甲状腺機能亢進症と診断された
- 関節リウマチなどの持病がある
当院で行う検査
examination当院では、正確な診断とオーダーメイドの治療計画のために、以下の検査を行っています。
骨密度検査
(DEXA法:腰椎・大腿骨)
骨粗鬆症診断で最も信頼性が高く、骨密度を正確に測定して骨折リスクを評価します。
レントゲン検査
背骨の変形や「かくれ骨折」の有無を確認し、骨の状態を詳細に把握します。
血液検査
骨代謝マーカーを測定し、骨が壊れやすいのか作られにくいのかを判定。結果に応じて治療薬を選択します。
治療方針
treatmentPolicy
当院では、骨粗鬆症ガイドラインに基づき、最新の治療を提供します。
薬物療法
骨粗鬆症は、タイプや年齢、骨折リスクに応じて使用する薬剤が異なります。
骨吸収抑制薬
ビスホスホネート製剤、抗RANKLモノクローナル抗体製剤(プラリア)、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)などを使用し、骨が壊れるのを防ぎます。
骨形成促進薬
PTH製剤(テリボンなど)/抗スクレロスチン抗体製剤(イベニティ)などを使用し、 新しい骨をつくる働きを高めます。
補助療法
活性型ビタミンD3製剤・カルシウム製剤で骨代謝を整えます。
栄養面のサポート
骨をつくる主な材料は「カルシウム」と「ビタミンD」です。
また、骨の健康を保つためには、生活習慣にも注意が必要です。
喫煙や大量の飲酒もカルシウムの吸収を妨げ、骨をもろくする要因となります。
カルシウム
カルシウムは骨の主な材料です。
毎日コップ1杯(約200mL)の牛乳が理想ですが、難しい場合はチーズ・小魚・大豆製品・海藻などで補えます。
ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。
魚・卵黄・きのこ類に多く含まれ、日光を浴びることで体内でも作られます。
運動のすすめ
骨は適度な刺激を与えることで強くなります。
運動は転倒の予防や骨折リスクの低下にもつながることが報告されています。
当院では、理学療法士による姿勢指導・バランス訓練・転倒予防リハビリも行い、骨折の再発予防や日常生活動作の改善をサポートしています。
おすすめの運動
- 週3回×30分のウォーキング
- 階段昇降
- かかと落とし運動・軽いジャンプ
定期検査のすすめ
骨粗鬆症は進行がゆるやかであるため、年に一度の骨密度検査を推奨しています。
定期的に検査を行うことで、治療効果を確認しながら骨の健康状態を維持できます。